収録現場ってどんな感じか、筆者の経験したことをちょっぴりだけお伝えしちゃいます!
現場に到着したあなたを、ディレクターの方が収録部屋へ案内してくれます。
いよいよマイクチェックです。
マイクチェックには、マイクの高さを合わせることの他に、声の大きさなどを適切にする「レベル調整」というものも含みます。
(通常)
D「それでは、レベルチェックしますので、何か適当にセリフを4~5ついただけますか?」
(特例)
D「それじゃあ、石鹸とって〜って言ってもらえますか?」
あなた「!?」
ディレクターさんの中には、リバーブといって残響効果をすごく聞かせた状態で、お風呂越しの会話を楽しみながら調整する方もいらっしゃるようです!
スタッフの方の性格によって、現場は様々です♪笑
マイクチェックが終わり、あとは収録が始まるまで待つだけ。
そんなとき、あなたは所持品のバックをゴソゴソと探ります。
そこから出てきたのは・・・!?
1)ペットボトルのお水
2)暖かい水筒に入ったお茶
3)甘くて元気の出る缶のおしるこ
正解はなんでしょうか?
ヒントは、収録は絨毯敷きのスタジオで行わること。
倒してもこぼれないこと、こぼれても色がつかないこと、を考えると
やっぱり蓋つきで無色透明のものが正解かな、と思います。
どんなに美味しくても、写真は不正解ですよ・・・!笑
甘いものは別に持ってきて、収録の休憩時に応接室でいただくのがいいかもしれません♪
さぁ、喉も潤って、すっかり準備は万端です!
実際の収録に移ることになりました。
そこであなたは、ディレクターの方に「Qが光ったら、お好きなタイミングでお願いします」と言われました。
Qランプってどんなものだと思いますか?
1)Qの字がついている灯かり
2)光ることができる灯
3)カレーが入りそうな魔法のランプ
こちらも現場によって様々なのですが、正解はQの字がついているものでも、魔法のものでもありません。
一般的には手のひらサイズの光ったり光らなかったりする箱のようなものかな、と思います。
これはスタッフの方の趣味でデザインが異なるようです。
実際にあったQランプは、目玉おやじの目玉の部分が光ったり、ソフトクリームがキラキラ輝き出すもので、その時は笑いを我慢するのがとっても大変でした。笑
どんなQランプが来ても、収録前にいっぱい笑って、
本番は氷のように冷たい目でQランプをみることができれば一安心です♪
む?今度はいろんな用語が飛び交っていますね!
焦らずいきましょう!
D「トークバックきこえますかー?」
このセリフが聞こえていたら、笑顔で返事をしましょう。
ディレクターさんやエンジニアさんの指示出し(トークバック)が聞こえていますか?という意味です♪
初めての現場で何も知らないと、マイバックか何かかな?と思っちゃうかもしれません!笑
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D「返しいりますか?」
これは、あなた自身が吹き込んだ声を、ヘッドフォン越しにリアルタイムで聞きたいですか?という意味です。
私は基本的に返しあり、でお願いしています♪
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D「どこからいきましょうか?」
どの役柄から演じますか?という意味です。
ただし、タイム表記のある作品ではタイム順にとりますので、主にゲーム収録の場合のみに聞かれます。
私は個人的な希望で、女性ボイスや演技が抑えめのキャラクターから演じ、男性ボイスや舞台系演技のキャラクターを最後に持ってきます。
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D「チェックしますねーおまちください」
声を吹き込んだ後、コントロールルームでボイスのチェックが行われます。
その間は静かに待ちましょう。
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D「何パターンかください」
収録当日までに、脚本家の方やクリエイターの方のキャラクターイメージが定まっていないことが多くあります。
一緒に現場で作り上げていくイメージですね。
そのため、持ち帰って最終的に判断したい、というご要望で、数パターンの性格で同じセリフを吹き込むことがあります。
「死ぬ」ときの断末魔や「苦しそう」なダメージ音だけでも、何種類も用意しておくと安心ですね♪
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D「まわしています、お好きなときにどうぞ!」
収録してますよ、Qランプ関係なく、用意が整ったらどうぞ!という意味です。
初めて聞いた時は、思わずコントロールルームの方を振り返った記憶があります。
でも、お皿をまわしてはいませんでした。
大道芸か何かかな?笑
お疲れ様でした!
あなたの今日の収録もバッチリでした!
・・・さぁ、終わったらどうしましょう?
1.部屋でまずはお水を飲んでほっこりする
2.あるべきものをあるべき場所にお片づけ
3.「ありがとうございましたー!」と言って荷物をかためて部屋を出る
私は1〜3の順で行います。
そして・・・
1.色紙対応をする
2.台本の処分について確認する
3.ご挨拶
をします。
作品によっては、台本データの処理もクライアント任せのものも多くあります。
流出に気遣うためですね。
もらっていい、と言われた時や、マネージャーが印刷してもっていったような場合はそのまま持っって帰っちゃいましょう♪
収録中に受けたディレクションから、自分の癖もわかって、勉強の資料に最適です♪
基本的にスタジオに入る前に上着は脱ぐ、スタジオを出てから上着は着る、など学校で学びそうな礼儀作法は生かしておくと安全かと思います♪
さて、いかがでしたか?
長い1日でしたが、なんとなくイメージと同じだったことや違ったことはありましたか?
何か感じていただけたら嬉しいです。
また面白い話があったら随時追加しますね♪
収録後の喉のケアにはこちらがおすすめです!
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